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棚卸の話(2) - 「数を合わせる」だって、大変。

カテゴリ:システム考
更新日:2011-03-30
棚卸の話の続き。前回は、「数えるのって大変だよね。でも、なんで毎月やるんだろう?」というところまでだった。

さて、数えた数量は、品目別に集計して在庫台帳に記帳する。文字通り帳面の場合もあるけど、最近は、コンピュータ化が進んだから、在庫管理システムに入力することになる。通常、システムエンジニアが関係するのはここだ。私にとって棚卸が「数える」だけじゃなくなったのは、基幹業務システムの開発に携わるようになったときだった。

「数える」ことも大変な作業なんだけれども、「数えた数量をシステムに入力し、在庫数を入力値に合わせる」というのは、在庫管理システムにとっても大変な作業なのだ。この「大変」は、入力する作業もあるんだけど、内部的な処理のこともある。

在庫管理システムにとって、実地棚卸というのは、在庫数量のリセットに相当する。リセット。一般にはどういうイメージだろうか?「PCの動作がおかしい時には、まずリセットしてみる」というのは、もはや一般的に習慣化している。「人生はゲームのようにリセットはできない」とかもあるな。あまりいい印象では使われていないと思う。

PCをよくリセットするからと言って、リセットすることがシステムにとってもいいことだとは言えない。在庫管理システムとは、入出庫を記録し、在庫数を把握するためのものだけれど、この数量を「リセットする」ということは、それまでの記録を御破算にする、ということを意味する。ようするに、なかった事にする、ということと同義なのだ。よくある勘違いが「棚卸で数を合わせればいいよね」というもの。それでいいんだったら、在庫管理システムなんていらないです。わざわざ入出庫を記帳する意味がどこにある?

プログラマのレベルだと、問題はもう少し複雑になる。在庫管理システムが、通常提示する在庫数は、「現在」の在庫数である。処理上、「前日」ということはあるかもしれないけど、まぁ、システム上の最新ということ。ところが、棚卸をしているのは、年度末とか、毎月とかなので、通常、先月末の在庫数が必要となる。そのタイミングで「リセット」したいわけだ。

昔の、コンピュータリソースが貧弱だった頃には、このずれを実現するのが非常に困難だった。なので、実地棚卸の処理中は、通常の業務処理を止める、ということが行われた。今の在庫管理システムは、通常業務を行いながら実地棚卸ができるようになっている。過去の特定の時点での在庫数をリセットできるようになっているわけだ。(仕組み上の制約はいろいろあるだろうけど、内部ではいろいろ大変なのですよ)

だけど、今でも棚卸処理中にシステムを止める、というところは少なくない。まぁ、人員の問題で、結果的に止まる、というのもある。「数える」のは、大変な作業なので、社員総出になったりするのだね。でも、昔の棚卸システムの習慣で「止めないといけない」と思っている人も少なくないようだ。

在庫管理システムの運用者にとって、実地棚卸が厄介なのは、「数える」の後に「入力する」が待っているからというのがある。「数える」が一日かかったとして、その後、残業して夜中までかけて「入力」していたりする。今の在庫管理システムは、過去の時点での在庫数をリセットするから、在庫数を数える端から入力しても問題は出ない。私は「数えながら、並行して入力するようにしましょう」と提案するのだけれど、なんだかよくわからない抵抗に会うことがある。どうやら、「システムに入力すること」が特別な意味を持っているようなのだ。それは、棚卸処理は、これで終わらないからでもある。

(つづく)

※ 誤解のないように付け加えておくと、「入力すること」は、この後の処理とは独立してるので、この抵抗は杞憂。体制をちゃんと作れば「数える」と並行して「入力」できる。

> 棚卸の話(1) - 「数える」って大変
> 棚卸の話(2) - 「数を合わせる」だって、大変
> 棚卸の話(3) - 「利益を計算する」が大変

> Web業務アプリケーション「さくら」

会社ごとにノウハウがあり、やり方が違うので、パッケージを使うのは難しい。カスタマイズができると言っても限界がある。パッケージが想定している以上のことはできないから。

パッケージに合わせろ、というけれど、パッケージに合わせると効率が悪くなることだってある。営業から工場までが一体となって、各人の知恵と勇気と努力によって運営されている日本の工場では、へたにパッケージに合わせると、業務自体が動かなくなることさえ考えられる。かといって、作り込みで実現するには、納期もコストも厳しい。

それでも、ある程度似たようなことはやっている。その共通部分を土台にして、コンサルティングしながら機能を追加していくことを考えて、「さくら」は、コンサルティングを前提としたプラットフォームとして開発している。

興味があれば連絡をください。



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いむら@fintopo いむら@fintopo

フリーのシステムエンジニア兼プログラマです。趣味はガーデニングとカメラ。2017年4月にα7IIを買いました。フルサイズ一眼初心者です。

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