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ソフトウェアを中心にした製品開発

カテゴリ:システム考
更新日:2011-01-28
先日リコーから新製品のデジカメ CX5の発表があった。

> リコー、パッシブAFセンサー搭載の「CX5」 - デジカメWatch

CX4を買ったばかりだったから目に付いたんだけれど、CX4の発売は去年の秋くらいのようだから、わずか半年程度で新製品ってことになる。特に目に付く新機能というのはなく、買ったばかりとしては一安心、というところもあるけれど、こんな短期間で出すなんて、中の人のことを思うと、なんか大変そうな感じがするなぁ。

ひとつだけ気になったのは、この機能。

無線LAN内蔵SDメモリーカード「Eye-Fi」との連動も新機能。Eye-Fi X2シリーズを使用した場合、通信状態がアイコンで表示されるほか通信中にオートパワーオフが働かなくなるようになった。

いいな、欲しいぞ。思うんだけれど、これって、ファームのバージョンアップでCX4にも付かないかな?

従来、家電製品というのは、ユーザーによるバージョンアップという概念はなかった。だから、新しい機能が欲しければ、買い換えることになった。新製品は、新しい機能を付加価値としてつけることで旧製品との差別化を図りつつ、製品のレベル、主に価格を保つようにしてきた。

だけど、機能の大部分がソフトウェアで実現され、新機能もソフトウェアのバージョンアップで可能そうに見えることが多い。もちろん、メーカーもそのあたりは分かっているのだろう。たいていの新製品には、ハードウェアの変更が含まれている。今回のCX5も、AFを早くするためとパッシブセンサーを追加している。

だけど、厳しそうだよね。いろいろと。そういう新製品開発は機能選定、改良可能性、スケジュールなんかを考えても難しそうだ。ユーザーにとっても、いつ買ったらいいか悩むことにもなる。

対策はある。ハードウェアのリプレースを抑えて、その間の製品レベルの維持は、ソフトウェアの改良で行えばいい。もちろん、開発体制を変えていく必要があるけれど、それ以上のメリットもあるだろう。

まず、同じハードウェアを作り続けることの製造、流通上のメリットは大きい。同じものを作り続けるのは、材料の手配やら、工場への指示やら、とにかくいろいろが簡単になる。多品種生産の一つの問題に段取り替えがある。同じ製品の需要が確定していれば、段取り替えなしで、工作機械を占有させることができる。段取り替えがないから、ミスも少なくなるし、生産も安定する。種類が少なければ、流通在庫の調整も楽になるだろう。

同じものを作っていても、品質は時間とともに良くなるということもある。最初のロットは買わない、という人がいる。欲しいけど買えないひがみで言う場合もあるだろうが、初期ロットに不具合が多いのは事実だろう。理由はいろいろあるんだろうけど、例えば、馴染む、ということが考えられる。製造の現場では日々手順が改良されている。モノの置き方とか、ちょっとした手順とか、いろいろ変化して、作り続けることによって、それが馴染んでくる。慣れていることに対して、人はミスをしにくい。

ハードウェアの種類が少なくなることは、開発者にとってもメリットがある。新製品の発表スパンが長くなれば、スケジュール的な余裕が出てくる。ソフトウェアはあとで更新できるのだから、詰め込む必要もない。種類を限定することで、考慮しないといけないことも減る。この点は現行の一機種一ソフトという対応が一番楽だとも言えるけど、この手の開発時にはハードウェアがないことも多く(同時開発になるため)デバッグが難しい。ソフトウェアとハードウェアのマッチングの問題はあるから、OSで吸収できるような仕組みは考える必要がある。

製造側のメリットだけじゃない。ユーザーにだってメリットはある。古いハードウェアでも、新機能の一部が使えるとなれば、いつ買ってもいいという安心感が出てくる。さすがに、定期的に新製品の発表をすれば、直前には買い控えが発生するだろうが、逆いいえば在庫調整の期間ともなる。

すでに、これをやってるメーカーがある。Appleである。一年に一回の新製品を出し、不用意に製品ラインを増やそうとしない。それとは独立してOSはバージョンアップしていて新機能を提供してくれるし、新OSは旧機種でも使えるようになっている。

> この点で問題視されているのがAndroid。ハードウェアのバリエーションが多すぎるという話があったけれど、これはアプリレベルだけじゃなくて、OSレベルでも開発は困難になる。そういえば、OSのバージョンアップができないスマートフォンがあったっけね?

これは、メーカーが多いから、という単純な話でもないと思っている。PC畑の人は、スマートフォンをPCの延長と見るけれど、実際は家電だ。家電とPCでは、主にユーザーの対応の違いから適用されるルールが違う。Android vs iOSというOS戦争と見ていては、Androidは勝てないだろう。

実はもっと前からやってる製品がある。ゲーム機である。据え置きゲーム機の世代交代のスパンは5年と言われ、最初はハードウェアが赤字でも普及させる方針は有名だろう。私が所有しているPS3やPSPは初代だけれど、ファームは頻繁に更新されていて、いつでも新機能が使える。ゲーム機は、ゲームというソフトウェアが重要だと認識しているから、こういう体制になっているのだろう。

> そういえば、PSP2ことNGPの発表があったけど、発売が一年後というのは絶望的に先な気がした。ゲーム機の開発スパンは、もう長すぎるんじゃないかな。ゲーム自体の開発期間も増えているから、どうなるか分からんけど、「最初は赤字でも」というのは無くなるんじゃないかな。

さて、デジカメだけじゃなくて、テレビやビデオなんかも、ソフトウェアの重要性が増えている家電だ。エアコンや洗濯機あたりも、適用できるんじゃないかな?家電には家電の開発体制があって、なかなか変えられないようではあるけれど、ソフトウェアを中心にした製品開発にして、早く安心して製品を買えるようにして欲しいところである。


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いむら@fintopo いむら@fintopo

フリーのシステムエンジニア兼プログラマです。趣味はガーデニングとカメラ。2017年4月にα7IIを買いました。フルサイズ一眼初心者です。

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