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Twitterはインフラを目指している - 和時計とケータイに見る日本人気質と私の目指すもの

カテゴリ:システム考
更新日:2009-12-03
> Twitterはなぜ成功したか

twitterが成功した理由を単に「シンプルだから」と言ってしまうのは、認識が浅いと思うようになった。シンプルなものならほかにもたくさんあったはずなのに、なぜTwitterが成功したのかという理由にならない
...<略>...
twitterはインフラになろうとしていて、だからシンプルにする必要やAPIを公開して自由に使えるようにする必要があったと思うのですよ。



このエントリを読んでから、拙作「さざんか」のコードを書いていると、なんだか落ち込むんですよ。なんでか焦ったりもして。これだけが理由でもないけれど、予定していた機能を外してリリースを急いだ理由のひとつではあります。はやく頭の中から追い出して、整理したかったから。リリースしないまま考えても、焦るばかりだったから。おかげで、少し頭が他のことに回るようになってきた。まだ整理はつかないのだけれど、ちょっと思いつくことを書いておこう。

「発明は苦手だが改良が得意な日本人」なんて、よく言われる。字面だけみると少し変な気はする。真に画期的な「発明」なんてものはほとんどなくて、たいていの「発明」は以前のものの「改良」にすぎないからだ。でも、言いたいことはよく分かるんだよね。

和時計 和時計、というのがある。

> 和時計 (Wikipedia)

不定時法に対応するために作られた日本独自の時計。写真は、Wikipediaにあったものだけれど、田中久重作「万年自鳴鐘」と言うらしい。不定時法に自動対応して、しかも万年時計なんだそうだ。単なる工芸品の域を超えて、美術品と言っていいんだと思う。

でも、私の技術者視点では、懲りすぎだと感じる。不定時法ってのは、昼と夜で時間の長さが変わる時間の測り方で、当然季節によっても変化する。聞いただけで時計とは相容れない仕組みだ。にもかかわらず「和時計」と呼ばれるくらい時計が作られたということは驚愕に値する。

和時計というのは、装飾に凝っていて美術品的な価値を高めたものが多い。当然、昼夜で時間を変えないといけないから、仕組みも複雑だ。だから、和時計というのは、作られた当時でさえ高価なものだったんだと思う。

いや、たぶん逆だな。

時計が輸入された当時の、不定時法で生活するのが「普通」だった日本人にすれば、定時法を強要される時計なんて、使いにくくて、しょうがないものだったんじゃなかろうか。だから、時計なんて「不便なもの」を欲しがったりはしない。でも、技術的に惹かれた人たちはいたんだろう。彼らは、苦労して不定時法に合わせた時計を作りだすしかなかった。出来上がったものは複雑な仕組みが必要になる。当然、高価だ。高価なので普通には買ってもらえない。そこで、酔狂な金持に売るために、彼らが好みそうな装飾に凝った。そんなビジネスモデルじゃなかろうか?

最終的に不定時法のまま自動万年時計にまで発展させた技術力は称賛に値する。
でもさぁ?
今考えれば、不定時法なんてやめちゃえば、こんな努力や苦労はしなくてもよかったのだ。

もし時計が輸入されてきたときに、日本人が不定時法を捨てたならば・・・おそらく時計はもっと安くできただろうし、便利なものという認識は広まっただろうし、もっと庶民が使うものになっていただろう。そうしていたら、いったい日本はどんな社会になっていただろうか?

でも、そうしないのが日本人なんだよね。

たとえば、今ならガラパゴスと呼ばれている日本のケータイ。

以前から、ケータイの仕組みって気に入らなかった。たとえば、メモ帳という機能がある。メールも書ける。てことは、テキスト編集機能はあるわけだ。にもかかわらず、メールに添付されたテキストファイルは、読めるけれど、編集できない。(少なくとも数年前の東芝製では。最近の機種や、他のメーカーではどうなっているのかわからないけど、似たようなものだろうと思っている)。

ファイルという概念がないのだろう。以前からあるメモ機能との整合性だけで、メールやらブラウザやらが積み重ねられ・・・よく作ってるなぁ、と関心はする。そりゃ、確かに、初期のころのスペックでは、いろいろ難しかっただろうさ。でも、スペック的に余裕が出てきたときに、なんで一旦まっさらにしてOSから作り直さん!?と何度思ったことか。「そのうち、海外からOSがやってきて蹂躙されちゃうんだ。」と思っていた。気が付いたらAndroid が席巻し始めている・・・・あ~あ、やっぱりそうなるか。

日本人の「発明が苦手」って、つまりは「インフラを作ろうとしない」ということじゃなかろうか。根本的な課題を、土台から整理して解決するのではなく、とにかく積み上げていく力。時計は和時計になり、アニメーションはアニメになり、おそらく、Androidの上にガラパゴスを作りだすのだろう。それは、それで、凄い力なんだと思う。それが日本人の特性なら、その力にもっと自信を持ってやっていけばいい。そういう日本人を、実は私は好きなのだ。

だけど、SEとしての個人としての自分には、制約を壊すことで、もっとシンプルなものを作りたいという志向がある。実際、仕事でもそうするようにしてきた。あるいは、インフラを作りたいという志向、あるいは世界を変えてみたいという志向、といってもいいかもしれない。で、拙作「さざんか」の話に戻る。

では、「さざんか」は、どうなんだろうか?

「さざんか」は、リリース時に少し書いたけれど、本質的に、既存の企業社会のヒエラルキーと情報隠ぺいの文化を、そのまま使うことを前提としている。インターネットのフラットでオープンな文化とは、ま逆な世界。まぁ、だからこそ、作る価値があると判断したのだけれど、インフラとは言い難い、既存の社会の仕組みの上に積み重ねたモノではある。

それでも、自分の志向を反映して、インフラ的なというといいすぎかもしれないけれど、汎用的な機能を考えてしまっている。もともとが既存の社会を前提とすることで仕組を単純化できるというひらめきのもとにつくりはじめたのに、いつしか汎用性を指向してしまい、そのギャップのゆえに設計が複雑になっていく・・・たぶん、落ち込みと焦りの原因はこんなところだろう。目指すべきものを明確にしないと、また混乱に陥っていくのを感じたんだろうと思う。

書くことによって、頭の整理が少し進んだようだ。さて、心は、本当はどこに行きたいと思っているのだろう?気持ちの整理にはまだもう少しかかるかもしれない。


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つまりは、不定時法を捨てると、こんな時計になったということかも!?



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プロフィール

いむら@fintopo いむら@fintopo

フリーのシステムエンジニア兼プログラマです。趣味はガーデニングとカメラ。2017年4月にα7IIを買いました。フルサイズ一眼初心者です。

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