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UIの変更ってのは、ユーザーのためじゃないよ。どこまでいっても開発側の都合だけなんだよ。「クールなUI」?それは幻想だ。だけど、それを追いかけるしかないんだよね。

カテゴリ:コンピューター
更新日:2013-11-22
> UIの進化を止めるうんこユーザーに我々はどう立ち向かうべきか - Hack Your Design!

私も開発者の端くれだから、ユーザーに文句を言いたくなるのもわかるけどさ。でも、「うんこユーザー」はダメだよ。その表現だけで否定されて、結局は開発者の苦労は分かってもらえない。それは、互いに利がない。

で、その表現を乗り越えて、おそらく次に引っかかるのは、「クールなUI」だろうか。

> UIの進化を止めるうんこユーザーに我々はどう立ち向かうべきか - Hack Your Design!

クールなUI、私は「慣れとともにUX満足度が向上する」UIだと思っている

とはいえ、う~ん、これはちょっと違うかなぁ・・・本当にクールなUIというのは、慣れなんてふっ飛ばしてUXが向上するよ。例えば、「スワイプ」。iPhoneで導入された当時、絶賛だった。子供でも自然とスワイプするなんて動画があった。まぁ、そういう発明はめったにないけど。

UIには、「慣れ問題」というのがある。「慣れているものを良いと感じる」という性質がある。慣性だね。だから変化すると「悪くなった」と感じてしまう。

で、時間とともにUX満足度が向上するというのはさ、「一時的に悪くなったと感じるかもしれないけれど、それを乗り越えれば、もっと良いものがあるよ」ということだ。

> UIの進化を止めるうんこユーザーに我々はどう立ち向かうべきか - Hack Your Design!

つまり何を言いたいかというと、結局ニコ動はどんなUI変更やっても不満は少なからず絶対来るのだからそんなのいちいち気にするな、ということである。本当に「最高にクール」なUIであれば、慣れとともにユーザー・エクスペリエンスは向上するんだよ。お前らが考えた「最高にクール」なUIだろうが。というかユーザーの声くらいでロールバックしてしまうような変更なら最初からするな、ということである。

そういう考えのもとに、クールなUIを目指してるなら、ユーザーにごちゃごちゃ言われたくらいでオタオタするな、と言いたいわけだ。

だけどねぇ。UIを変更するというのは、そもそも「クールなUI」のためじゃないよ。

> UIの進化を止めるうんこユーザーに我々はどう立ち向かうべきか - Hack Your Design!

ここでUI変更のディレンマが発生する。「ファットなUIをスリムにしたい」という気持ちと「できるだけ多くのユーザーの声に応えたい」気持ちの間で揺れてしまう。

「ファットなUI」という表現をしているけれど、画面に機能が盛り込んであったらファット?

違うよね。ファットになってるのは、UIじゃない。コードのほうだ。ここで言うコードというのは、HTMLやCSSも含む。改良を重ねていくと、コードがファットになるんだよね。で、スッキリさせたい。なぜか?

改良が難しくなるからだ。当初の設計では考えていなかったような機能を盛り込んでいく中で、複雑になったコードは、機能追加を困難にする。複雑なコードは不具合も出やすい。メンテナンスコストが上がるわけだ。で、開発者としては、リファクタリングしたくなる。

だけど、このリファクタリングのためのコストというのが出ないんだよねぇ。リファクタリングというのは、表現(機能)は変えないで内部構造を変えるということだ。表現(機能)を変えないのにコストだけかかるなんてのは、なかなか理解が得られない。

それに、表現を全く変えないで内部構造だけ変える、なんてのは限界もある。そもそもリファクタリングをしたいのは、機能追加が難しくなっているからだ。追加とはいえ、変えるのが前提なのね。でなきゃ、そのまま維持すればいいのであって、わざわざ変える必要はない。

で、どうするかというと、今までだったらリプレースに合わせて作り変えていた。ハードウェアのスペックがどんどん上がっていたし、それに合わせてOSも変わってきてたから、どうせ作りなおすしか無かった。

だけど、これが変わってきた。DOSからWindowsなんてのは、かなり大きな変化だったので、ユーザーも納得する。Windows9x系からXPも安定性での貢献は大きかった。だけど、まぁ、それ以降は・・・だから、リリースが切れるギリギリまでXPは使い続けられてきたし、おそらくは切れた後も使い続けられる。変化は大きなものじゃなくなったんだよね。

もう一つの変化として、サービス化がある。サービスになると継続性が必要になる。環境が変わると動かなくなるから、対応しなきゃいけない。アプリの時代は、古くなっても使い続けられた。ハードウェア込みで環境ができているから、それが維持できる範囲でなんとかなった(まぁ、不具合は残るし、機能追加はできないけど)。アプリも、最近は自動更新が基本になってきてるから、もうサービスみたいなものだ。

こうなってくると、メンテナンスコストというのは、無視できなくなってくる。日々機能追加が必要で、そのコストが高くなっていては、競争力が維持できない。リファクタリングを数年単位のリプレースコストに転換できなくなってきたわけだ。

そうしてリファクタリングをすると、UIも変える必要が出てくる。UIの変更ってのは、ユーザーのためじゃない。どこまでいっても開発側の都合だけなんだよ。

で、UXって言われ始めたんだよね。UIを変更するのはUXを上げるためですよ、というわけだ。変更で、ちょっと不便はかけるかもしれないけれど、それを超えてくれれば、もっと使いやすいですから!

だけど、それは本当かねぇ?まぁ、ユーザー視点が導入されやすくなったという点は評価できる。でも、多様化するユーザーに対して、必ずUXが上がるUIを提供する・・・私には無理だとしか思えない。これは、結局のところ、必要もない高機能化を付加価値と言うのと大差ない。

それでも、開発者は改良を続けていくしかない。「今のままでいい」とユーザーは言うかもしれない。だけど、その「今のまま」を維持するためには変更が必要なんだよ。不具合も、不満もない完璧なものなんてないから。それをしないと、いずれ動かなくなるから。

「クールなUI」。それは、幻想だと思う。でも、それを追いかけるしかないんだよね。だって、そうするしかシステムを維持する方法がないんだから。
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プロフィール

いむら@fintopo いむら@fintopo

フリーのシステムエンジニア兼プログラマです。趣味はガーデニングとカメラ。2017年4月にα7IIを買いました。フルサイズ一眼初心者です。

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